後味が悪いと言われる『ブラック・ミラー』

 『ブラック・ミラー』は後味が悪いと言われている。実際に、最初のエピソード、あるいは話、でテクノロジー、あるいは技術、の進歩による我々の世界をディストピアのように描いている。テクノロジーによって救われるはずの人々がテクノロジーによって苦しめられたり、場合によっては死んでしまうのだ。このように誰も救われない状況を演出しているがゆえに、『ブラック・ミラー』は腑に落ちない作品になっているのである。
 『ブラック・ミラー』はスリラードラマである。結局我々の欲求を満足させようとしている創作である。テーマ、あるいは主題、が面白いとか深いというよりは、絶えず緊迫な展開を映す。そこには余裕がなく、常にカフェインを摂取していてテンションが上がっているような感覚である。なので、いい物語を伝えようとしているのではなく、いかに刺激的な映像にしようということにこだわっているのである。
 数シーズン続いている『ブラック・ミラー』は気になる。最初のシーズンの残りのエピソードの予想は同じような構造の芝居である。しかしながら、数シーズン続いているということは、何かしらの理由によってファンを獲得しているということである。その理由が気になるため、ぜひ続きを見てみたい。物語は単調なので、ちょっとした短編のような感覚で映像を見ることもできるのも魅力的だ。

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