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オルタード・カーボンの入門映画の『オルタード・カーボン: リスリーブド』

 『オルタード・カーボン: リスリーブド』はオルタード・カーボンシリーズの入門映画としての立ち位置である。オルタード・カーボンを3Dアニメ化することによって、アニメが好きな人をオルタード・カーボンの世界に引き込むことができる。また、丁寧にこの映画はオルタード・カーボンの世界観を説明している。  本作の物語はリスリーブドという点に着眼しすぎていて何か物足りない。スリーブと書いてあるように体というものはこの世界では使いすてなのである。なので、Reとメールの返信のように再び新たな身体を手にするのである。本作はこの設定の可能性を提示してくれているものの、今回の話の筋はいたって単純。体を乗っ取り続けて永遠と王座に居座るという内容である。  本作は完結した映画というよりは一つのエピソードとしてみるのが妥当である。映画としては物足りない、しかしながら、連続ドラマの最初のお話としては十分である。物語の展開も当たり障りのないことから、本編への世界観への配慮が伺える。つまり、リスリーブドは最初からこの映画単体で完成できるように作られている作品ではないのである。  結論としてこの作品は本編の宣伝動画である。オルタード・カーボンの面白そうな世界観に触れることができる作品である。映画としてはあまり面白くないので、面白さを求めるのであれば本編を見た方がいい。

よくも悪くも平凡な『マイ・インターン』。

 英語のキャッチコピー "Experience never gets old" (経験に勝るものなし)と書いてあるように、高齢者と若者の対比を強く意識している映画である。端的に物語を説明すると、この物語に登場する高齢の男性がある一つの会社、そして家族を救う物語である。ベンと呼ばれる登場人物にかかわるものすべてがうまくいく。それは非常に非現実的な内容ではあるものの、視聴者はそれを期待しているのかもしれない。  物語に登場するプロット(筋)は浅い。登場人物の内面を深く洞察するような内容ではない。表面上の出来事に重きを置いている。1人称の視点ではなく、常に3人称視点で物語が描かれているため、登場人物らの内なる感情は決して表現されることはない。私たちには憶測をゆだねられる。  この映画はとにかく平凡。有名な女優俳優を使って成功させるための映画になっている。言い換えると、ロバート・デニーロとアン・ハサウェイのファンに向けた映画であろう。

戦闘が面白い『ソード・オブ・デスティニー』

 ふわふわワイヤーアクション映画の『ソード・オブ・デスティニー』。この映画はとにかく戦闘が面白い。独特のふわふわ戦闘ゆえに登場人物が走って戦う場面はほとんどない。登場人物らは微妙に浮いて前に進むという奇妙な戦闘を繰り広げる。その戦闘は激しい殴り合いのような切迫性はないものの、綺麗な戦いである。  この映画には戦うことに全力を尽くしすぎてとにかく突っ込みどころが多い。物語をあまり重視しないがゆえかなりあっさり登場人物は死ぬ。逆に重要人物は死にかけてもあっさり復活する。キャラクターが死ぬ場合は大体刃がふわっと刺さって死ぬ。  優秀な戦闘とは相反してストーリーは全く持って面白くはない。ロストテクノロジーの伝説の剣を二つの陣営が奪い合い物語である。とにかくその剣は強すぎるため隠しておく必要があるらしい。しかしながら、預言者もいるこの世界観であるならば、あっさり見つかってしまいそうな気がしなくもない。現に剣の居場所がばれているが故そもそもの戦いが起きているのである。  つまるところ、物語というおまけがついた戦闘映画である。